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解体費用も補修派に

2011.12.02

六甲グランドパレス高羽で、補修派住民のうち一〇名が原告となり、神戸地裁へ提訴したのは九七年四月である。大きなダンボール箱いっぱいの裁判記録を読んでいくと、裁判が始まってすぐに、原告のひとりである男性がこう訴えている。「多くの建て替え希望者がいるからこの建て替え決議は正しい、あるいは妥当との理屈は、体力のない人間は健常者の足をひっぱるから切り捨てよとの理屈にも等しいと思います」。最大の争点は、区分所有法が定めている過分の費用について、「何をもって『過分』というのか?」ということだった。

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建て替え派は、「補修費用は安く見積もっても、共有部分の補修だけで八億円を超える。被災した状態での建物価額はゼロないし一億三八二六万三〇〇〇円であり、その建物価額と比べ、補修費用が過分であることは明らか」と主張した。補修派は、「建て替え費用と補修費用を対比すべき。別途の見積もりでは、補修費用は多くても六億二一四〇万円。それに対して建て替え費用は三六億円を超えるのであり、その費用と比べれば補修費用は過分ではない」と主張した。